2017/03
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考察01/前編 ・ガチタンと戦車の関係

 動画およびブログを御覧の皆様、明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い致します。
 できれば帰省先で記事投稿したかったのですが、PCや回線の不調によってできませんでしたorz とほほ

 さて、今回は動画PartNX分の投稿にて多数寄せられた「ガチタンが主力戦車の発展型なのではないか?」という疑問に対し、自分なりの考えを出しておきたいと思います。
 改めて自分の考えを言ってしまえば、これは「基本的にNO」であるはずです。ハードウェアとしての形態を考えれば、ガチタンACよりも主力戦車の方が火力・装甲で上回るでしょう。サイズが足りないと言うのならば、主力戦車を必要なサイズまで拡大したものに落ち着くはずです。
 何故自分がそのような考えを持っているのか、順を追って解説したいと思います。
 まずは基本事項をいくつか確認しましょう。

・小さい方が装甲を集中できる

 これは動画中で何度も述べた通りです。積載量が同じなら機体各部の面積、特に前方投影面積が小さい方が装甲重量をより効果的に使用できます。逆に、大型であればあるほど大きな装甲面積が必要となり、重量あたりの防御効率が悪化します。
 ただし、AC世界においてこれは装甲重量への依存が小さい防御技術(プライマルアーマーなど)の影響を考慮する必要があります。


・安定したベースの方が大型砲を運用しやすい

 ヘリよりも車両、回転砲塔よりも固定砲塔、20トンの軽装甲車よりも60トンの主力戦車の方が安定性が高く、威力・射程・初速・命中精度の全てにおいてより強力な火砲を運用できます。ただし、固定砲塔は照準のために機体そのものを動かさなくてはならず、運動性に劣ります。
 AC世界においても、同じ重量ならば通常腕部より武器腕、武器腕より背部武装の方が、軽量級よりも重量級の方がより安定性が高く、大火力の武器を運用できますが、照準時の運動性は逆順となります。
 そういう意味では、ACの腕部・背部・腰部といった各関節・ハードポイントは『可動砲塔』と見なして考えることもできるでしょう。

 なお、駆動によって積極的に反動を制御する技術(アクティブサスペンション)が現代においても実用化されつつあり、またAC世界では「射撃安定」などの性能から実用化されていると考えられ、武器本体のみならず腕部、腰部、脚部などによる積極的な反動制御を考慮する必要があります。


・大型の機体の方がより強力な動力源、より多くの燃料搭載量を実装しやすい

 動力は基本的に大型化した方が効率が上がり、また強力な動力や推進装置はより多くの燃料・推進剤を消費します。このため、運用から必要な行動時間や機体サイズとキャパシティを考慮した上で、適切な効率の動力源と燃料搭載量の決定が必要になります。
 行動時間や燃料搭載量に関しては輸送や追加燃料タンク(増槽)などで補助ができますが、輸送中は敵の攻撃に無防備となるため護衛や安全確保が必要なこと、増槽は積載量を圧迫するなどの問題もあります。


 大体こんなところでしょうか。
 火砲運用と装甲防御の観点から言えば、十分な動力源と燃料搭載量を確保できるのならば、より小型で、より安定した機体の方が効率的であり、有利と言えます。
 つまり、これが現代においては本体全長8m・全幅3.5m・全高3m弱の車両に、60トンの全重、回転砲塔に一門の120mm砲と二~三門の機銃、1500馬力のエンジン、1000リットルの燃料を詰め込んだ『主力戦車』という形態であり、現状の最良とされているわけです。

 さて、ここからはACの話です。
 御覧のとおり、ハードウェアの形態としての比較であれば、巨大な前方投影面積と複雑な機体形状に、可動部の多い腕部に火砲を備えるACやMTは、主力戦車に対して不利どころの話ではありません。火力と装甲の絶望的な隔絶で、勝てるわけがないのです。
 このハードウェアとしての大前提は諸々様々な方面で「人型兵器は戦車に勝てない」と言われ続けてきた根拠ですね。

 ここで重要になってくるのが、反動制御や防御スクリーン、プライマルアーマーと言った重量や構造への依存を小さくできる機構である、というのは動画中でも触れたとおりです。ACやMTは大きな分、より強力な動力源と多くの燃料を搭載でき、これらのような選択肢を考えることができるわけです。
 つまり、ACやMTの大きさは確かに不利には違いありませんが、欠陥要素ではなく、むしろ必要な動力源や燃料、機構を詰め込んだ結果「必然的にあのサイズとなった」と見なすべきものと言えるでしょう。

 一つ重要なポイントの確認です。
 動画中において、モノポール機関などのような「小型・軽量・大出力」の動力炉や、推進剤をほとんど必要としない推進装置の提案が多数ありました。
 確かにこれらは非常に魅力的ですが、安易に利用するとACやMTの存在を淘汰してしまう危険性があるものと自分は考えています。
 機関本体も燃料も推進剤も少量で済んでしまうのならば、ACやMTの「大きい」という利点が活かせません。むしろそれこそ、「それ使って戦車作れ」になってしまうわけですね。
 これをガチタンに例える方が多かったわけですが、それだって腕部を取り外し、コアに主砲を直接内蔵した方が(腰部に直接砲塔を取り付けた方が)より小型・軽量・高防御力・高火力に仕上がるはずなんです。
 これが自分が"ガチタン=AC時代の主力戦車説"に「基本的にNO」と答える根拠です。その点では、コメントでcrowさんが「ガチタンは多砲塔戦車」と表現されたのは的確だと思います。

 しかし、これはあくまで解釈次第な側面も多分にあります。
 ACやMTの公式なスペックはせいぜい全高程度しか出ていませんし、ジェネレータ出力がどの程度で、反動制御や防御スクリーンなどの機構がどこまでの影響力を持つのか、またどれだけの構造容積を必要とするのか、非常に曖昧なわけです。
 それでは、今度はより具体的に解釈別の考察をしてみましょう

・後編に続きます
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ウラノビッチ・ハラショーノフ

Author:ウラノビッチ・ハラショーノフ
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アーマード・コア オフィシャルサポーター2009 No.15

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アーマード・コアV CBT オフィシャルレビュワー
 特徴はハラショー体質でメリケン思想。
 リアリティのあるメカ物を志向し、ミリタリー資料を読み漁ってはあれこれと物思いを巡らす日々。
 アーマード・コアを筆頭に、クロムハウンズ、ガングリフォン、鉄騎、フロントミッション、リング・オブ・レッド、ヴルカヌス、ボーダーブレイクなどメカ物は幅広く手を染めてます。
 ニコニコ動画にて【DMINE】ACでミリタリー入門【ACMIL】シリーズを連載中です。
 ちなみにブログのデザインは気分によってたまに変わります。

連絡先:dispater7あっとまーくhotmail.com




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